パイレーツはレッズの新人右腕ハンター・グリーン投手に7回まで無安打無得点に封じられながらも、満塁から併殺崩れで決勝点を挙げた。デレク・シェルトン監督らは“勝ちは勝ち”との見解を示しつつも、ノーヒッターペースで試合を進めたグリーンをたたえている。MLB公式サイトが伝えた。

22歳のグリーンはこれがキャリアで7度目の先発。7回1/3までの登板も、9三振という数字もキャリア最高の記録となった。8回1死、2四球で一、二塁となり、118球を投げたところで交代すると、1死満塁から、ケブライアン・ヘイズ三塁手が二ゴロを放ち、併殺崩れの間にパイレーツが勝負を決める1点を手にした。

無安打ながら勝利を収めたのはパイレーツが約14年ぶり6チーム目。シェルトン監督は「メジャーの試合で勝つのは本当に大変なんだ」とコメント。「時には同じ勝利には見えないこともあるが、それでも勝ち星にカウントされる」と述べ、グリーンについては「ノーヒットを目指せる球を持っており、それを披露した。われわれが強打できたボールはあまり多くなかった。彼がとにかく素晴らしかった」と話した。

グリーンがレッズのマイナーに所属していたころにレッズでプレーしていたジョシュ・バンメーター二塁手は「すごく苦戦したけど、勝ったんだから問題ない」と話しつつ「ハンターはどんなカウントからでも変化球でストライクを取れる。そのせいで今日は難しくなったよ」と古巣の後輩をたたえ、先発のホセ・キンタナ投手も「彼の投球のほうが良かったと思う」と笑顔で称賛の言葉を贈った。

なお、「5番一塁」でスタメン出場した筒香嘉智選手は、3打数無安打だった。