スピーディーなエンゼルス大谷翔平投手(27)が、足から得点の糸口を見いだした。20日(日本時間21日)、アスレチックス戦に「3番DH」で出場し、1回2死から四球で出塁。続く4番レンドンの打席の3球目、二盗を試みて走った。昨季ゴールドグラブ賞に輝いたア軍の捕手マーフィーの送球との勝負となったが、余裕のセーフ。今季6個目の盗塁成功で2死からチャンスメークし、右前打で同点のホームを踏む理想的な流れを作った。

好スタートを切った試合序盤。一風変わったシーンから始まった。「カントリー・ウイークエンド」と題され、スタジアムの大型ビジョンには、口ひげに帽子をかぶったカウボーイ風の大谷の合成写真が映し出された。そんな中で注目の第1打席は四球と盗塁で見せ場を作ったが、第2打席以降は3打席連続三振。低めの変化球と高め直球のコンビネーションで攻められ、アスレチックスバッテリーに封じられた。ここ4試合で10三振。この日も勝ち越した直後の3回、無死二塁から三振で好機を生かせなかった。

開幕から打線が好調だったチームは2得点で逆転負け。13三振を喫し、1試合2ケタ三振以上が5試合連続となった。見逃し三振も増えており、マドン監督は「まずスイングをすること」と苦笑いで振り返りながら、「ボールを選びすぎる時もあれば、追いかけてしまう時もある。もう少し、しっかりやらないといけない」と改善を求めた。(アナハイム=斎藤庸裕)