エンゼルス大谷翔平投手(27)が3回4失点で今季4敗目を喫した。空振り率(スイングした回数に占める空振りの割合)6・7%は今季最低。データを検証する。
大谷の今季空振り率は1試合目から
44%
30%
56%
17%
45%
29%
30%
36%
と推移していた。ここまで平均36%が、この日は6.7%。これは右肘手術から復帰戦となった20年7月26日アスレチックス戦(アウトを1つも取れず3安打5失点で降板)の0%に次いで、2番目に低かった。
直球は走っていた。最速は今季2番目に速い100.5マイル(162キロ)で、平均球速は3番目に速い97.5マイル(157キロ)だった。ストライク率の68%も、今季ここまでの平均67%とほぼ同等だった。球威、制球を測る数値は今季平均に近かったが、空振り率が異常に低かった。1試合3本塁打を打たれたのは今季初。このため「ヤンキースに癖がバレているのでは」と米メディアが疑心暗鬼になるのも無理はない。【斎藤直樹】