エンゼルス大谷翔平投手(27)は、投打の「微修正」が好結果につながった。今季10度目の登板で直球の平均球速は98・1マイル(157・9キロ)、今季のアベレージを1マイル(約1・6キロ)上回った。スプリット、スライダー、カットボール、カーブ、全ての球種を駆使し、レ軍打線を翻弄(ほんろう)。「球数が多くなる中で、5、6、7回を抑えられたのは自信を持っていいところかなと思います」と、手応えも感じる投球内容だった。

6月2日のヤンキース戦登板から中6日。ブルペン入りは1度、登板の前日だった。中5日と間隔が短い場合は前日ブルペンのケースが多いが、中6日では基本的に登板2日前に投球練習を行う場合がほとんど。体の状態を踏まえて柔軟に登板間の調整を変え、コンディションを整えている。前日のブルペン投球では直球を軸とし、変化球はスプリットなど縦変化のボールを中心に精度を確認。結果的に、直球は今季最速の101マイル(約162・5キロ)をマークした。

打者でも構えた時のバットの角度を変えるなど修正を重ね、この日も2打席連続の空振り三振から第3打席で本塁打。打撃面の修正については「野手で出ている時も毎試合、毎打席チェックして、いいスイングが出来ているかどうか、タイミングがあっているかどうか、みんな微調整しながらやっているので。なるべく波を小さくして好調を維持していくのがやっぱり大事」と語った。打撃で結果が出ても、その後が続かない状況だが、今季初の二刀流で放った1発が復調のきっかけとなるか。次戦以降が注目される。