エンゼルス大谷翔平投手(27)が大乱闘後の余波が残る中で、連勝を飾った。

27日(日本時間28日)、前日のマリナーズ戦で起きた大乱闘の処分が米大リーグ機構(MLB)から発表され、ネビン監督代行が10試合の出場停止。モンゴメリー・ベンチコーチが監督代行の代行を務めることになった。

もっとも、同コーチも処分を受けており、MLBの発表によると、キティ投手コーチ補佐の5試合出場停止が明けた後に、2試合出場停止になるようだ。ネビン監督代行は7月8日のオリオールズ戦まで出場停止。その間に監督代行の代行、さらにその代行となるのか…。現時点では定かではないが、チーム内の役割がドタバタと変わる中、大谷は同日のホワイトソックス戦に「3番DH」で出場。3打数1安打で、7回にはダブルスチールを成功させて今季8個目の盗塁を決めた。

先発シンダーガードも7回3失点と好投し、今季5勝目を挙げた。また、出場停止処分に異議を唱えている中継ぎテペラが8回、守護神イグレシアスが9回に登板。1点差を守り切り、2連勝に貢献した。“監督代行代行”のモンゴメリー・ベンチコーチは「(立場の)違いはあるが、試合では何があろうと準備をするだけ。我々は前に進んでいくしかない」と、初采配を冷静に振り返った。(アナハイム=斎藤庸裕)