エンゼルス大谷翔平投手(28)が6回まで105球を投げ、12奪三振で4試合連続の2ケタ奪三振をマークし1失点で9勝目(4敗)を挙げた。

スライダーと最速約101マイル(約163キロ)の剛速球のコンビネーションで相手を圧倒した。スライダーは、エンゼルスのテレビ中継を担当する解説者マーク・グビザ氏も試合中に「現実離れしたスライダー。ウィッフルボールの魔球のようだ」と舌を巻いたほどだった。

3回には1番アルテューベをすべてフォーシームで4球で空振り三振に切って取り、最後の1球は100・6マイルで、MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、大谷自身が三振を奪った速球としてはメジャー3番目、今季では2番目に最速の球だった。

この日投げた105球のうち、約半分の49%がスライダー。フォーシームが2番目に多く23%。スライダーの空振り率は56%、フォーシームは45%だった。投球分析家「ピッチングニンジャ」も大谷の「えげつないスライダー」などの動画をツイッターに投稿し、大きな反響を呼んだ。

【動画】大谷翔平のえげつないスライダーと速球の組み合わせ>>

◆ピッチングニンジャ Youtubeやツイッターで有名な投球分析家ロブ・フリードマン氏のハンドルネーム。ツイッターアカウントはフォロワー数37万人超え。本職は弁護士だったがMLB公式サイトや専門局ESPNなどでも投球分析を行っており、野球界で最も優れたSNSアカウントとも呼ばれる。ダルビッシュ投手ら選手ともたびたび対談しており、対談動画も公開。彼の動画がきっかけでMLB球団と契約した選手もいる。