左手親指の骨折により離脱しているフィリーズのブライス・ハーパー外野手は、今季中に復帰を果たしたとしても指名打者での起用となり、外野の守備に就くことはなさそうだ。

ハーパーは6月25日の試合で死球により左手親指を骨折。だが、今月1日には骨を固定するピンも外れ、ティーバッティングを行うなど、9月復帰をめどに準備を進めている。外野復帰を視野に、定期的にキャッチボールのメニューもこなしてきた。

だが、ロブ・トムソン監督代行は9日、キャッチボールの練習量を減らしたとコメント。「今後、そちらのメニューは控え、打撃に集中するようにしていく」と話した。

昨季ナ・リーグMVPのハーパーは4月11日に右肘の靱帯(じんたい)を損傷し、同月16日を最後に定位置の右翼を守っていない。それでも指名打者に回って64試合に出場し、親指骨折で離脱するまでは打率3割1分8厘、15本塁打、48打点とキャリア有数の好調なシーズンを過ごしていた。(AP)