米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が、過去にMVPに輝いたOBや現役選手が選ぶ今季のMVPを特集し、6日までに掲載した。エンゼルス大谷翔平投手(28)とヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)のMVP論争が白熱する中、受賞経験者がそれぞれの考えを明かした。

1971年MVPのアスレチックスのバイダ・ブルー元投手(73)は「私は投手なので、たぶんオオタニを推すべきだが、ジャッジが成し遂げたことは薬物のうわさが何もないことを考えると、とてつもないこと。まさに本物。彼のアプローチは驚くほどだ」とコメント。91年MVPのブレーブスのテリー・ペンドルトン元内野手(62)は「ジャッジがMVPに値する。彼が成し遂げたのは特別なことだ。たぶんショウヘイはサイ・ヤング賞を獲得する必要があるのでは。それが投手のMVPだから」と話した。

92年MVPだったアスレチックスのデニス・エカースリー元投手(68)は「オオタニが投手としてやっていることは、信じられないしあり得ない」としながらも「だがMVPはジャッジだと思う。たぶんMVPの他にモースト・アウトスタンディング・プレーヤー(最も突出した選手)の賞を作ればいい。毎年オオタニが受賞するのでは」と話した。99年MVPのブレーブスのチッパー・ジョーンズ元外野手(50)もジャッジを推した。

現役選手では10年MVPのレッズのボット内野手、18年MVPのドジャースのベッツ外野手(当時レッドソックス)、11年MVPのドジャースの先発左腕カーショーが、いずれもジャッジを選んだ。大谷の同僚でMVPに3度輝いたエンゼルスのトラウト外野手は、どちらか一方を選ぶことは控えたという。