米スポーツメディア「ブリーチャー・レポート」が27日、「今季最も失望させられた選手とチーム」との特集を組み、5選手と5チームをピックアップ。二刀流で活躍する大谷翔平選手が所属するエンゼルスも、不名誉な選出となった。

昨季まで7年連続でプレーオフ進出を逃していたエンゼルスだが、今季は4月中旬から調子が上向き、同月27日から5月11日までア・リーグ西地区で首位をキープ。2位に順位を下げたこともあるが、しばらく首位攻防を続けていた。

同メディアは、データサイト「FanGraphs」がエンゼルスのプレーオフ進出の可能性を当初は44・7%としていたが、5月15日までには2倍まで膨らんだと紹介。だが「その後起きたことを説明するには、大惨事という言葉では生ぬるい。12連敗したことで6月7日にジョー・マドン監督が解任。フィル・ネビン監督代行のもとで46勝60敗とし、結局今季もプレーオフ進出は果たせなかった」とエンゼルスの失速に触れた。

背景にはマイク・トラウト外野手やアンソニー・レンドン内野手の負傷離脱があるとしながらも、「特に投手陣にインパクトあるタレントが少なく選手層にも欠けるという意味で、長期的視野に立ったチーム作りができていない」と分析した。

なお、大谷は今季、投手で15勝(9敗)、防御率2・33、打者では打率2割7分3厘、34本塁打、95打点と活躍。選手間投票による年間最優秀選手「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」とア・リーグ最優秀野手の2部門で最終候補に入っている。