アストロズの新人遊撃手ジェレミー・ペーニャ(25)が、ワールドシリーズMVPに輝いた。新人が同賞に輝くのは3人目、新人野手では初となる。ヤンキースとのリーグ優勝決定シリーズでもMVPに選ばれており、ポストシーズンの2シリーズでMVPとなるのは、同じく新人で選出された1997年のマーリンズのリバン・ヘルナンデス投手以来となる。

ペーニャはこのシリーズ6試合すべてで安打を放ち、打率4割、1本塁打、4打点をマーク。この第6戦でも6回に安打を放ち、アルバレスの逆転3ランにつなげた。

FAで抜けたコレアの後釜として今季開幕戦でデビュー。カージナルスとインディアンス(現ガーディアンズ)で7年プレーした元内野手ジェロニモ・ペーニャ氏(55)を父に持つが、デビュー前は決して注目有望株というわけではなかった。しかし今季は136試合に出場し22本塁打、66打点と活躍し、新人遊撃手では史上初のゴールドグラブ賞を受賞した。

ポストシーズンでも好調を続けてチームに貢献し、今や打線では欠かせない存在。「家族のおかげで、今の自分がいる。そしてチームメートのおかげ。デビュー初日から彼らが自信を与えてくれたから、自分のプレーができていた」と振り返った。