メジャー13年の現役生活で通算136勝を挙げた解説者のロン・ダーリング氏(62)が6日(日本時間7日)、専門テレビ局「MLBネットワーク」でエンゼルス大谷翔平投手(28)のポテンシャルについて語った。

司会者に「オオタニは投手としては今が絶頂期か」と聞かれた同氏は「まだまだ絶頂期ではない。それだけ彼の能力が高いということ。まだ果てしなく成長できる」と解説。「昨季の彼にとって鍵になったのは、スライダーの割合を約80%増と大幅に増やしたこと。だが100マイル(約161キロ)が出る直球は、まだ十分に使っていない。あのスライダーと100マイルの直球の使い方を覚えれば、デグロム級になれる。奪三振数は減るかもしれないが、もっと多くのイニングを投げられる」とし「彼はまだポテンシャルの半分しか出していない」と指摘した。

大谷はメジャー5年目の昨季、自己最多の28試合に登板して初めて規定投球回到達を果たし、15勝9敗、防御率2・33、219奪三振といずれも自己ベストの成績をマーク。サイ・ヤング賞投票では4位の票を得た。