【サプライズ(米アリゾナ州)5日(日本時間6日)=四竈衛】レンジャーズのキャンプに招待選手として参加している筒香嘉智外野手(31)が、チームの全体練習に初めて合流した。新背番号「39」のユニホームのお披露目こそお預けとなったが、ユニホーム姿で新同僚と一緒に各メニューをこなした。

3日の夕刻に同地入りしたばかりとはいえ、グラウンド上の筒香には笑みが絶えなかった。「時差ボケも含めてまだちょっとダルさというのはあるんですけど、問題なく動けたかなと思います」。屋外でのフリー打撃では、25スイングで5本の柵越えを披露。練習後は「悪くないです」と、サラリと振り返った。

頼りになる「相棒」も、手元に戻って来た。20年にメジャー移籍した際、DeNA時代に愛用していたバットが、米国では規格外と判定された。その後、3年間で「100本以上は試した」と試行錯誤を繰り返してきたが、なかなか一定しなかった。ところが、今季から規格が変更となり、「相棒」も認可された。先が太めでグリップが細めの重さ875グラムの「刀」「ずっと使ってきたバットなので、感覚も違う部分もありますし、心も体もすごく充実しているので、すべてを含めて楽しみです」。

今後は、投手相手の実戦打撃を経て、オープン戦に出場する。新天地での初日にも「チームが変わるのは、だいぶ免疫がついてるんで大丈夫です」と笑う筒香に、悲壮感や無用な気負いはまったくない。