60~70年代に外野手としてアストロズなどで活躍したヘスス・アルー氏が、10日に80歳で亡くなったと複数の米メディアが報じた。ESPNによると同氏はここ最近で2度の心血管発作に見舞われたが、重い病気にはかかっていなかったという。

ドミニカ共和国出身のアルーは63年にジャイアンツでデビュー。兄フェリペとマティも当時ジャイアンツに所属し、デビューから5日後のパイレーツ戦では監督の計らいで兄弟3人で外野を守った。69年にアストロズ、73年途中にアストロズに移籍。同年から2年連続でワールドシリーズを制覇した。79年の引退後はエクスポズなどでスカウトを担当した。メジャー通算15年で1216安打、32本塁打、377打点。

アルーはメジャー屈指の野球一家で、長兄フェリペは通算2101安打を記録しオールスターに2度選出。監督では通算1033勝を挙げた。次兄マティは通算1777安打をマークし、晩年には太平洋クラブライオンズ(西武の前身)でプレー。おいのモイゼス・アルー元外野手はメジャー通算2134安打を記録しており、遠戚には元阪神のロハス・ジュニア外野手がいる。