エンゼルス大谷翔平投手(28)が投打でピッチクロック違反を取られながら、6回1失点で今季初勝利を挙げた。

今季2度目の先発で、111球を投げ、3安打8奪三振。6回は3者連続三振に打ち取り、三塁側のベンチで首脳陣と握手を交わした。7回には三塁線を破る適時打を放ち、4点目を挙げて自らを援護。粘りの投球で勝利をつかんだ。

「打線も追加点取ったりとか、最後1点差になりましたけど、中継ぎが抑えてくれたので、個人的なピッチングでいえば、初戦の方がもちろん良かったですけど、悪いなりにゲームを作って、6回まで投げたっていうところは、それなりに良かった点かなと思います」

試合開始直後の気温10度と冷え込むマウンド。1回は連続四球から無死一、二塁のピンチを招き、先制の右前適時打を許した直後。1死二塁から、4番ローリーに初球を投じる前に、走者がいる場合は20秒以内に投球動作に入らないといけないピッチクロック違反を取られ、1ボールとなった。ここで崩れず、連続三振でピンチを脱した。

3回は3四死球で2死満塁のピンチを招くも無失点。計6四死球を出すなど、3回まで69球と球数が増えたが、4回13球、5回11球と徐々にペースを取り戻した。

6回無死一塁からの打席では、今度は打者として初めてピッチクロック違反を取られた。残り8秒まで打席で構えなくてはならず、打席に入った直後に時間をオーバーし、1ストライクをコールされた。この打席は四球で出塁。リードを2点に広げた直後の7回2死一、二塁からは、三塁線を破る適時打を放ち、一塁上でガッツポーズ。自らを援護する4点目を奪った。

30日のアスレチックスとの開幕戦では、6回2安打10奪三振で無失点と好投したが、中継ぎ陣が逆転を許し、勝利はならず。今季2戦目の先発で待望の初勝利を挙げた。