ヤンキースは、日本人実業家の南壮一郎氏を部分的権利を保有する経営パートナーに迎えたと19日付の球団公式サイトが伝えた。日本人がヤンキースのパートナーとなるのは球団史上初だという。

南氏はモルガン・スタンレー証券などを経て楽天の球団創設メンバーとなり、その後、会員制転職サイト「ビズリーチ」を創設した実業家。

幼少期をカナダで過ごし、米タフツ大に進学した経験などから、一時はMLBのGMを目指したこともあった。球団就職を目指して30球団に手紙を書き、メッツのスティーブ・フィリップスGMとアスレチックスのビリー・ビーンGM(いずれも当時)から返事をもらい、実際に面談もしたという。

記事によると、南氏はヤンキースの一部所有権を売り出されていると聞き、フロリダ州タンパに飛んでスタインブレナー・オーナーらと面談し、1年かけて部分的オーナーの権利獲得にこぎつけた。同氏は「これを足掛かりにして米国のビジネスをさらに学びたい」と話している。