エンゼルス大谷翔平投手が「3番DH兼投手」で今季10度目の先発マウンドに立ち、6回2安打1失点、4四死球9奪三振の力投を見せた。

勝敗はつかなかったが、フィル・ネビン監督は立ち上がりに大谷が活躍する“兆候”を見て取ったという。MLB公式サイトが伝えた。

今季開幕投手を務めた大谷は、その初戦から4試合連続で先頭打者を歩かせていた。だが、それ以降は素晴らしい投球を披露し、この間の防御率は実に0・86を記録。だが、先頭打者に四球を出さなくなったその後の試合では調子を落とし、15日の試合終了時点で防御率は3・23まで下がっていた。

そのような理由もあって、この日大谷が先頭打者のジョーイ・ギャロ左翼手を歩かせた際に、ネビン監督はこれを“良い兆候”と受け取ったようだ。同監督は「彼は先頭打者を歩かせた最初の4試合で、信じられないくらい見事な投球を見せていた。その後しばらくはそういうシーンがなかったが、今日、先頭打者を歩かせたからね。あの時には『彼はここからいいピッチングをするぞ』とジョークを飛ばしたくらいだよ」と笑顔でコメント。「先頭打者を歩かせてほしいわけではないが、今日のは良かったよ」と大谷をたたえた。

この日はスイーパーにあまり頼らず、さまざまな球種を織り交ぜていた大谷。スイーパー27球、フォーシーム26球、カッター19球、スプリッター16球、シンカー11球といった内容で、相手から三振を奪った。チャド・ウォーラク捕手は「これがプランの一部」とし、大谷について「彼は今日、本当にうまくやっていた。コントロールも少し良くなっていた。とはいっても、彼が投げる球は何であれ、いいものだけどね」と話している。