ホワイトソックスは8月31日、球団OBでこれまでGM補佐を務めていたクリス・ゲッツ氏(40)がGMに昇格し、上級副社長にも就任したことを明らかにした。

不振に陥っている同球団は22日に取締役副社長のケン・ウィリアムズ氏と上級副社長兼GMのリック・ハーン氏を同時に解雇。チェアマンでオーナーのジェリー・ラインズドルフ氏はハーン氏の後任について球団内外の候補者をリストアップしたが、マイナーリーグの選手指導に長けたゲッツ氏に好印象を抱いたと説明。内部の人間を起用することが再建に向けた近道と考えたと明かした。

ゲッツ氏はホワイトソックスで2008年にメジャーデビューし、2年間在籍。その後、ロイヤルズとブルージェイズでもプレーし、14年を最後に引退した。16年に育成部門のディレクターとしてホワイトソックスに加わり、21年にGM補佐に昇格していた。

ウィリアムズ氏とハーン氏の解雇で、昨年11月に就任したばかりのペドロ・グリフォル監督の続投も微妙になるのではとの見方もあるなか、ゲッツ氏は同監督が来季もチームを率いるとコメント。「選手たちに落ち着いた環境を与えたい。この2年間は非常に多くの変化があり、今回も変化が生じた。プレーに戻り、自分たちの野球に集中する必要がある」とし、選手たちが野球に専念できるよう、ダグアウトに変更を加えるつもりはないと述べた。(AP)