オリオールズが15日(日本時間16日)、メジャーで14年活躍しオリックスでもプレーしたアダム・ジョーンズ元外野手(38)と1日契約を結び、引退セレモニーを行った。ジョーンズ氏は2006年にマリナーズでデビューし、3年目の08年から18年までオリオールズに所属。オリオールズ時代にオールスターに5度選出され、ゴールドグラブ賞に4度、シルバースラッガー賞に1度輝いた。12年から2年連続で30本塁打超えを達成し、打線の要でありチームの顔としてファンに親しまれた。

この日は会見場で1日契約の書類にサインする様子を公開し、長年着用してきた背番号「10」のユニホームに袖を通し、始球式を行った。会見では「このボルティモアは第2の故郷。今日は家族みんなも招き、特別な日になった」と思いを語った。

現役最後の20年から2年間はオリックスでプレー。それについても「日本で現役を続けられたことは素晴らしかった。日本でいい時間を過ごすことができた。あの経験が僕と家族にとって、今後の人生を形作る助けになった。世界はどれほど美しいものなのかを教えてくれた」と振り返った。

オリックスの一員として現役を終えるのではなくオリオールズと1日契約を結んだことには「ボルティモアは自分の心の中で特別な場所。僕のチームといえばバファローズというわけでもない。僕の子供たちは僕のことを、ラーメンを食べる日本の選手として記憶しているけれど、僕がここでオレンジと黒のユニホームを着て築いてきたものを見てもらいたかった」と話した。