楽天から海外FA権を行使してパドレスと5年総額2800万ドル(約40億6000万円)で契約した松井裕樹投手(28)が9日、オンラインで会見を行い、日米メディアの質問に答えた。
以下、主な一問一答。
-サンディエゴについてダルビッシュからどんなアドバイスを
素晴らしい街ですし、気候も安定していて、サンディエゴは素晴らしいとおっしゃっていた。多くの熱いパドレスファンが毎日球場を埋めてくれるので、モチベーションが高く、素晴らしい球場でプレーできるよと言っていただいた。メッセージのやりとりの中でも、一緒にやれたらという話もしていただけましたし、パドレスを決めた際に、ダルビッシュさんの方からも一緒にできることになってうれしいと言ってくださったので、僕自身もうれしく思います。
-プレラーGMとは役割などどのような話をしたか
FAになってから日本で最初会ったんですけど、そのときに日本語で自己紹介をしてくださいました。役割としては、いい場面、ゲームの終盤で投げてくれることを期待していると。
-MLB球への適応
昨年はメカニックの部分でずれている部分があったので、抜けるボールが多かったので修正をしているところ。ボールの感覚は違いますけど、このボールでやるので、言い訳はできないし、アジャストしていかないと。
-キャンプのやり方や日程の違い
休みが無かったりとか、チーム練習はあまりないですし、そこら辺はダルビッシュさんとテキストとらせてもらったり。まだ時間もありますし、僕は試合で早く投げたいタイプで、日本にいるときも2月の早めの方から投げられる準備をしているので、時期に関しては問題ないかなと。
-韓国開催の開幕のドジャース戦への意気込み
巨大戦力のライバルチーム。世界で一番早い開幕になると思うので、たくさんの方に注目されるでしょうし、その中でドジャースに勝って勢いがつけばいいなと思うし、その中で自分の登板があれば、良い形で最初の登板を終えられるようにしっかり準備をして臨みたい。
-ピッチクロックへの対応
昨シーズンが終わってから、キャッチボールから取って早く投げたり、ブルペンでは間隔を計ってやったりしている。サイン交換はまだ練習できていないが、ボールをもらう前にサインを決められるという話しを聞いたので、球種選択に関して時間は短縮できると思う。そこはキャンプくらいから実際に球種を決める体で動きを作って準備できれば。
-英語や食事などへの対策
英語は聞いて頑張ります。昨年はピッチャーに英語圏の選手がいなかったので、なかなか話す機会がなかったけど、契約の際に10日くらいアメリカにいたら少し聞き取れるようになったので、アウトプットの部分をしっかり頑張りたい。食事はホームは問題ないと思うけど、ビジターの部分はちょっと不安がある。田中(将大)さんは最後の方は慣れたと聞いた。素晴らしいビジター食も用意してもらえるみたいなので、まずは自分で見て慣れていければなと思います。
-ダルビッシュの言葉で残っていること
WBCのときにみんなに言っていたところで、野球をしているときは野球に集中するけど、野球も含めてそれも人生の一部というか、野球がうまくいかないからといってマイナスに持っていくとかじゃなく、ダメなときもおいしいものを食べて、1回楽しいことをして、また頑張ろうよという、素晴らしいメンタリティーを感じた。そういった部分が一番印象に残りました。集まったときも、戦争に行くわけじゃないし、気負いすぎという発言があったと思うんですけど、そういうところでオンとオフをしっかりされていますし、その中で突き詰めていっている印象があります。
-家族とどんな話をしたか
どこに行ってもいいと(妻に)言われていた。その中で、気候も良くて、子どもたちも過ごしやすいので、サンディエゴで良かったと。パドレスはユニホームがかっこいいのでうれしいと言ってました。
-クローザーへのこだわり、あと14個に迫る250セーブへの思い
もちろん簡単なことではないとわかっているんですけど、その中で自分の力をしっかり見せた上で、そういうポジションを勝ち取るつもりでもちろんいます。どこでチームにフィットするかわからないですけど、日米合算の数字を言われたときに、できるだけ早く通過したいと思っていますし、尊敬する2人の大先輩(通算200勝に迫るダルビッシュと田中将大)もおそらく今年その数字を超えると思うので、もし同年に通過することができれば、素晴らしい年になるかなと思っています。