カブスから4年契約を結んだ今永昇太投手(30)のDeNAへ支払われる譲渡金は、現時点では約14億2000万円となる。今永は10日(日本時間11日)、4年5300万ドル(約76億8500万円)で契約した。

現在の譲渡金計算は以下の通り。

最初の2500万ドルに対しては20%。つまり2500万ドル×0.2=500万ドル。

次の2500万ドルに対しては17・5%。つまり2500万ドル×0.175=437万5000ドル。

これを超えた額に対して15%。300万ドル×0.15=45万ドル。

500万ドル+437万5000ドル+45万ドル=982万5000ドル(約14億2000万円)。

契約の2年目と3年目終了後に球団がオプション(選択権)を持ち、総額は最大で5年総額8000万ドル(約116億円)に膨らむ可能性がある。そうなった場合には、追加の譲渡金支払いが発生する。

その場合は、5000万ドルを超える分の3000万ドルに15%(450万ドル)の支払いが必要となるため、DeNAに支払われる総合計は500万ドル+437万5000ドル+450万ドル=1387万5000ドル(約20億1000万円)となる。

今永の昨季推定年俸は1億4000万円。現時点でもDeNAへの譲渡金として約10倍となる約14億2000万円が支払われるが、最大では約14倍の約20億1000万円にまで膨らむ可能性がある。

日刊スポーツの推定では、今永が1年目から8年目までに稼いだ年俸総額は6億8200万円。確定した譲渡金(約14億2000万円)だけでも、球団への大きな恩返しとなった。【斎藤直樹】