【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)3日(日本時間4日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、愛犬同行&開幕で打者出場OKを明言した。本拠地・ドジャースタジアムで行われたファン感謝デー「ドジャー・フェスト」に参加。手術した右肘のリハビリも順調で、9日(同10日)からアリゾナ州グレンデールで始まるキャンプには愛犬デコピンも同行する。注目の打順については、ロバーツ監督が「3番大谷」構想を披露。3月20日に韓国・ソウルで行われるパドレスとの開幕戦から、打者での復帰が期待される。
開幕から打者復帰へ、大谷が愛犬同行でキャンプを乗り切る。ドジャースのファン感謝デーに初めて参加し、左翼後方のブルペンでメディアと質疑応答を行った。球場の客席から歓声とカメラのフラッシュ音が飛び交う中、デコピンについて「キャンプは行きます」と明言。シーズン中の遠征については「行けないと思います、物理的にも」と苦笑いで答えた。
約1カ月間過ごすアリゾナ州のキャンプでは、右肘のリハビリと並行しながら、開幕へ向けて打者で調整のピッチを上げていく。過酷な日々を過ごす中、つかの間の休息にデコピンの存在が癒やしとなる。ファンの前で行ったQ&Aでは、リポーターから「デコピンは元気ですか」と問われ、「He is good」と英語で即答。さらに遊び方について「よくライト(レーザーポインター)に反応しているので、僕は寝ながらこうやってライトで彼が走っているのを動かしてます」とジェスチャーを交え、生活の一端を明かした。
昨年9月19日に自身2度目となる右肘の手術を行い、今季は打者に専念。ロバーツ監督はこの日、今季の打順を「1番ベッツ、2番フリーマン、3番大谷」の順で、MVPトリオを並べる構想を明かした。3月20日、韓国で行われる開幕戦から復帰が期待される。5年前に1度経験しているが、復帰まで7カ月を要した前回と比べ、1カ月早いペースとなる。開幕に間に合わない可能性も指摘される中、「特に遅れてもなく、無理やり早めているわけでもないので、順調に行けば元々間に合うスケジュールで来ているので、そのまま行けば間に合うと思います」と前向きに話した。
事前に大谷も参加すると告知されたファンフェスタは、3万5000枚のチケットが完売。開場前から多くのファンでにぎわった。大歓声を浴びながら、大谷は初めて、ドジャースファンの前で誓いを立てた。
「ワールドシリーズの優勝だけを、ファンの人たちもそうだと思いますけど、僕自身も目指しているので、一緒になってシーズンを戦うことができたら最高だなと思います」
チーム一丸、そして愛犬、ファンとともに悲願の頂点を目指す。
■ステージ上でのQ&A
-この青い光景を見てどう思う
赤とは真逆なのでようやく来たなと実感しています。
-山本由伸の魅力をファンに伝えてください
人間としてですか?
-野球選手として
全部を兼ね備えてるピッチャーだと思うので、全部がハイレベルなんですけど全部の要素をもっているピッチャーかなと思います。
-人間としては
かわいげがある。先輩に好かれるタイプじゃないかなと思うんですけど。今日、来てないので『後は任せましたよ』みたいな感じで今日も言われましたけど。
-ケリーのアシュリー夫人にポルシェをプレゼント
素晴らしい動画に対する支払いをしました。ハハハ。
-好きなもの。ピザ? バーガー?
バーガー(ファン喝采)。
-どんなバーガー
Kind(どんな)? In-N-Out(米ハンバーガーチェーン店のイン・アンド・アウト)(さらに喝采)。
-タコ焼き、トンカツ、オコノミヤキ、テンプラ、ヤキトリ、テリヤキ、シャブシャブ。僕に作ってほしいものは
たこやき。ハハハ。
-イッペイ(水原一平通訳)との関係は
ビジネスの関係で、友達ではないです。ハハハ。割り切って付き合ってます(場内爆笑)。