ドジャース大谷翔平投手(29)が2月29日、結婚したことを自身のインスタグラムで発表した。相手は日本人女性で「2人(1匹も)で力を合わせ支え合い、そしてファンの皆さまと共に歩んでいけたらと思っております」とつづった。これまで交際のうわさも出ず、愛犬デコピンと独身生活を続けていた中での電撃発表となった。3月1日にも、キャンプ地のアリゾナ州グレンデールで、囲み取材で対応する予定だ。

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番記者として7年目。驚かされることはこれまでに何度もあったが、一番ビックリ仰天だったかもしれない。「大谷翔平、結婚」。春季キャンプが始まり、シーズンオフも終わっていただけに、まだ結婚はないか…。なんて思っていると、想像を超えてくる男は意表をつき、超ハッピーニュースの大発表で驚かせてくれた。

かつて、結婚観について語ったことがあった。19年オフ、個別インタビューの約30分間で結婚について少しだけ、話題を振った。「周りがどんどん結婚していくのでね。焦りはないですけどね」と余裕の笑顔を見せる大谷に、「願望はあるか」と直球で問いかけた。

「願望はもちろんありますよ。やっぱり、奥さんいて、子供がいたらね、楽しそうだなと思いますけど。でも、別に今すぐにしたいなとか、は特にないですね。タイミングが良ければ、それは全然ありなんじゃないかなと」

当時、大谷は24歳だった。あれから5年。ドジャースと10年契約を交わし、メジャー移籍の頃から慣れ親しんだLAを拠点に腰を据えた。そして、話題の愛犬デコピンも加わった。私生活も整い、2度目の手術から二刀流復活へ再スタートを切る。今が、その“タイミング”だったのだろう。

よく笑い、同僚を含めて関わる周囲の人々に幸せをもたらすなぁとは思っていたが、自身の幸せからくるものだったとは…。ともあれ、なんとめでたいニュースなことか。発表は現地アリゾナ州の午前0時過ぎ。就寝中のベッドから飛び起きたところで恐縮だが、心から祝意を表したい。本当におめでとう。【MLB担当=斎藤庸裕】