タイガース前田健太投手(35)が今オープン戦初登板となるフィリーズ戦に先発し、2回を2安打1失点(自責点0)、2三振だった。30球を投げ、そのうち19球がストライクだった。

初回は1番からロハスをスライダーで空振り三振、ストットをスライダーで一ゴロ、ソトをスライダーで空振り三振。2回は先頭のガルシアに左二塁打を許し、次のクレメンスに死球、3人目のウィルソンを三ゴロに打ち取ったが一塁手の捕逸で一死一、二塁に。次のクルーンを中飛に打ち取ったが2死一、三塁とされ、8番ポドカルに投前安打を許して1失点。最後の打者デラクルスを遊ゴロに打ち取り2回を終えた。

直球の球速は平均89・3マイル(約144キロ)、最速は90・1マイル(約145キロ)。前年のオープン戦発登板よりも若干遅くなっているが、ヒンチ監督は地元メディアの取材に「球速は、特に彼の場合は気にしていない。彼はとてもクリエーティブ投球をするし、投球というものをよく知っている」と称賛し「ベテランはみんな、開幕が近づくほど万全に仕上げるもの。ケンタにとって、球速は目安ではない」と話した。