DeNAからFAとなっているトレバー・バウアー投手(33)が10日(日本時間11日)、米アリゾナ州グレンデールで、トラベリング・チーム「アジアン・ブリーズ」の一員として、ドジャース傘下マイナーとの練習試合に登板。3回2安打無失点1四球4奪三振と好投し、最速98・9マイル(約159・2キロ)をマークするなど、健在ぶりを披露した。

昨年8月以来、約半年ぶりの実戦だったが、ブランクを感じさせないプレートそばきだった。1回1死満塁のピンチを招いたが、後続を空振り三振。さらに最速159キロの速球で二ゴロに打ち取った。2回は3者凡退。3回途中からは、自ら球種を伝えたうえで3者凡退に仕留める、貫禄十分の42球だった。投球後は「野球ができてナイスな1日だった。来てくれたファンに感謝したいね」と、笑顔で今年初の実戦登板を振りかえった。

また、時速159キロを計測したことについて「今日、99(マイル)が出るとは思わなかった。アドレナリンが出るとは思わなかったし、ジョークを言い合っていい時間だった。みんなは忘れただろうが、前にメジャーで投げていた時よりも今は強く投げられる」と、あらためて21年以来3年ぶりとなるメジャー復帰への思いを口にした。

もっとも、今後については未定で、バウアー自身は「トレーニングを継続する」と、可能性を探り続ける意思を明かした。