米大リーグのパドレスが15日午前1時20分ごろ、ドジャースと開幕カード(20、21日)を戦う韓国・ソウルに到着した。4度目の開幕投手を務めるダルビッシュ有投手(37)、楽天から海外FAで加入したリリーフの松井裕樹投手(28)韓国出身の金河成内野手(28)らが、仁川国際空港に降り立った。韓国でMLBが公式戦を行うのは初めて。深夜にもかかわらず、ファンや報道陣ら約200人がかけつけた。

黒の帽子をかぶって現れたダルビッシュは韓国内でも人気があり、多数の声援を受けた。今春オープン戦では11日までに3試合に登板し、2勝0敗、9回1/3を投げて10三振で3失点、防御率2・89と好調をキープしている。ドジャース大谷翔平との対決は、日米通じて初となる。

メジャーでは新人となる松井は、ジュラルミンケースを持って登場した。腰の張りで一時は別メニュー調整していたが、13日アスレチックス戦で20日ぶりに登板し、1回1安打2三振で無失点。「アジアでの公式戦は日本人としてうれしく思うし、しっかり準備したい。まだ状態は上げられる」と話していた。

パ軍は16日午後に、主力選手がソウル市内で野球教室に参加した後、高尺スカイドームで練習を行う。17日午後7時から韓国代表戦、18日正午から韓国プロ野球のLG戦、19日の練習を挟んで、20日午後7時5分から大谷、山本由伸投手を擁するドジャースと開幕戦に臨む。ダルビッシュは2年ぶり4度目の開幕投手を務め、日本人最年長勝利を目指す。21日午後7時5分の第2戦は、ドジャース山本由伸投手が先発する予定。