MLBは22日(日本時間23日)、ドジャース大谷翔平投手(29)と大谷の通訳だった水原一平氏(39)の調査を開始すると発表した。文書で「MLBはショウヘイ・オオタニとイッペイ・ミズハラに関する疑惑の報道が出てから情報を収集してきました。本日、我々の調査部門(DOI)が、問題の調査を正式に開始しました」と発表した。

米専門テレビ局ESPNの電子版によると、MLBは大谷と水原氏に対し事情聴取を申し込む見込みだという。ただし水原氏はすでに野球界から職を解かれているため、MLB機構が事情聴取を強制的に行うことはできない状況だという。

また大谷は選手会メンバーであるため、事情聴取の申し込みを断る権利を持つという。また選手は、すでに公的捜査機関から捜査が行われている事案では、MLBの調査に協力することを拒むことができるという。

大谷と水原氏を巡る騒動は、20日、21日に行われた韓国での開幕シリーズ中に米メディアの報道により発覚。長年通訳を務めてきた水原氏が違法なスポーツ賭博で多額の借金をし、大谷の口座から胴元に送金があったことが明らかになった。金額は少なくとも450万ドル(約6億7500万円)に上ると報じられた。

21日には水原氏が球団から解雇され、大谷の弁護士事務所は21日に「巨額の窃盗被害にあった」と声明を出していた。