ドジャース大谷翔平投手(29)の新通訳ウィル・アイアトン氏(35)が米国でも脚光を浴びている。

米ローカルテレビ局「NBCロサンゼルス」の電子版は3月31日付でアイアトン氏の大特集を掲載。球団でデータを駆使し選手のパフォーマンスをサポートするなどの職務についていた同氏は、大谷の元通訳水原一平氏(39)が違法スポーツ賭博による借金で大谷の銀行口座から450万ドル(約6億7500万円)を盗んだとして球団を解雇された3月21日から大谷の通訳に配置換え。裏方から大谷の会見などで必ず姿を見せる表舞台に出たことで、米国でも注目が高まった。

記事はアイアトン氏が日系米国人の父を持つ東京生まれで、15歳のときから米国に移り住むバイリンガル、野球経験者でもあるなどこれまでの経歴を紹介。「ドジャースの秘密兵器」としてチームに大きく貢献しているとし、マックス・マンシー内野手も「彼が正確に何をしているのか説明するのは難しい。あまりにも多くのことをしているからだ。彼なしではチームはやっていけない。表だって評価を受けない影武者だが重要な存在の1人」と話していると紹介した。

記事は「いつまでオオタニの通訳をするかは不明だが、彼はドジャースの舞台裏の重要人物。アイアトンの献身と適応能力と不屈の精神の物語は今後も続く」としている。