銀行詐欺容疑で訴追されたドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳・水原一平容疑者(39)が4月12日(日本時間同13日)に、ロサンゼルスの連邦地方裁判所に出廷した。

同容疑者が、公の場に姿を見せたのは、今年3月20日、韓国・ソウルで行われたドジャース対パドレスの開幕戦以来。試合終了後にロッカー室で、同僚らに自分がギャンブル依存症であると告白した。

同容疑者は前日19日、ESPNの取材を受け、巨額の借金を大谷が肩代わりしていたなどと答えていた。これを受けて、大谷の弁護士が、大谷は窃盗の被害者であると声明を発表し、騒動に発展した。

同容疑者は同20日(日本時間21日)にドジャースから解雇された。

その後、行方は分からないままだったが、米紙ニューヨーク・タイムズ電子版が4月10日(日本時間同11日)に容疑発覚後の行動を報道。「韓国からカリフォルニアに戻って飛行機を降りた際に、警察当局に呼び止められた。当局に何を話したかは不明だが、逮捕はされなかった」と伝えた。

さらに翌11日(日本時間12日)、米カリフォルニア州の司法省が、同容疑者を違法なブックメーカーへの借金を返済するため、ドジャース大谷の銀行口座から合計1600万ドル(約24億円)以上を不正に送金していたとして、銀行詐欺の疑いで訴追したと発表していた。