米国野球殿堂博物館が18日、25年7月から日米の野球交流史をテーマとした企画展を開催することを東京の米国大使館で発表した。

来年はマリナーズなどで活躍しメジャーで数々の偉業を成し遂げたイチローが米野球殿堂入り資格を初めて得る年であり、日本人初のメジャーリーガー村上雅則氏のメジャーデビュー60周年となる節目。そこで日米の野球の歴史をたどる特別展示が開催される。同博物館で1つの国のくくりで展示が行われるのは初となる。

発表会見にはジョシュ・ラウィッチ米野球殿堂博物館館長が来日し、ラーム・エマニュエル駐日米大使、村上氏、メジャーと巨人で活躍したウォーレン・クロマティ氏が出席。野茂英雄氏がドジャース時代の96年9月17日にノーヒットノーランを達成した際のボール、ドジャース大谷が3月の本拠地開幕戦で着用したユニホームなど展示品の一部がお披露目された。

エマニュエル駐日米大使は「日本選手は素晴らしい活躍をしている。スポーツは国と国をつなぐもの」と野球が日米の架け橋になることを期待。今や日米で大スターとなった大谷についてはマイケル・ジョーダンやムハマド・アリを例に挙げ「彼は野球界の顔だが、スポーツを超えた彼らのような存在に、必ずなるだろう」と大きな期待をかけた。【水次祥子】