公式戦でア・リーグ最多の94勝をマークしたブルージェイズが、最後に力尽きた。93年以来、32年ぶりの世界一へ「あと2死」まで迫りながら9回1死から同点弾を浴び、延長11回に勝ち越され、連投したドジャース山本に封じ込まれた。

それでも、昨季王者ド軍を瀬戸際まで追い詰めたシュナイダー監督は、悔しさを飲み込みながら、最善を尽くした自軍ナインへの賛辞を続けた。「我々はすばらしいプレーだった。とても特別なチームだった」。感傷をこらえるかのように、長い戦いを振り返った。

昨季は、最激戦区とも言われるア・リーグ東地区で首位に20ゲーム差の最下位に沈んだ。迎えた今季、序盤の2カ月は不安定な足取りも、6月下旬から破竹の10連勝で地区首位を奪取。その後は、一度も首位の座を許さず、ヤンキースなどの宿敵を振り切ってポストシーズンへ駒を進めた。

迎えたワールドシリーズでは、あくまでも「大谷対策」が主眼だった。第3戦での4敬遠が注目されたが、3被弾はいずれもソロ。大谷へつながるK・ヘルナンデス、エドマン、パヘスらド軍の下位打線を徹底的に研究したうえで封じ込め、大谷には「ソロ本塁打OK」のスタンスで挑み、「線」を「点」に封じた。

ド軍のような破壊力は求めずとも、ファウルで粘り、四球や機動力を絡める粘り強い地道なスタイルは、米球界内でも多くの共感を呼んだ。「我々は新たな期待、新たな基準をセットしたと思う」。頂点を目前に敗れたとはいえ、シュナイダー監督は誇らしげに胸を張った。

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