【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)26日(日本時間27日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、3連覇を目指すチームの士気を高めた。ダイヤモンドバックスとの開幕戦に「1番DH」で出場し、第1打席で今季初安打をマーク。3打数1安打で終えた。
試合前には約60万円とされる腕時計を同僚やスタッフにメッセージ付きのギフトとして用意し、結束力を高めた。開幕マウンドに上がった山本由伸投手(27)は、6回5安打2失点で今季初勝利。2年連続の開幕白星は日本人初となった。チームは逆転勝ちで、横綱相撲で強さを見せつけた。
◇ ◇ ◇
3連覇への挑戦は、大谷の粋な計らいから始まった。開幕戦を前に、ともに戦う仲間たちへメッセージ付きで腕時計をプレゼント。英語で「開幕おめでとう。3連覇しましょう!」と書かれていたといい、選手を始め監督や裏方スタッフ40人以上に届いたようだ。中継局のリポーターによると、時計の価格は4000ドル(約62万円)の高級品だという。なんとも太っ腹な開幕ギフト。ロバーツ監督は「私も受け取った。彼は本当に思いやりがある。みんな感謝している」とうれしそうに明かした。
士気を高め、王者らしい戦いを見せた。開幕の先発マウンドに上がった山本は、4回に失投から先制2ランを浴びたが「しっかり切り替えて、次に向かっていけた」と崩れなかった。内外角を丁寧に投げ分け、6回2失点。平均91・7マイル(約148キロ)の高速スプリットを軸に、追加点を与えなかった。2年連続、開幕戦で白星。前祝いかのような大谷からのギフトには、「シンプルにうれしく思いますし、スタッフの方もすごくうれしそうにしてたので、さすがな存在だと感じました」と語った。
エースの力投に打線も奮起した。5回、1発のあるパワーヒッター6番マンシーが軽打で右前に運び、出塁すると、連打でつないで8番パヘスが逆転3ラン。下位打線の4連打から打者一巡の4得点で流れを一気につかんだ。「9番二塁」で出場した37歳のベテラン内野手ロハスは、試合前の大谷の粋な計らいに「それが彼の人間性を示している。2026年、世界最高の選手から腕時計をもらったことを、みんなずっと覚えていると思う」と感謝し、3連覇へのメッセージについては「このクラブハウス全員の思いを表している」と、うなずいた。
5万3712人でチケット完売の満員で埋まった開幕戦。試合前、ロバーツ監督は今季のチームを今までと比べて「ベストだ」と断言。横綱相撲でその強さを見せつけ、同監督は「期待が高いし、開幕戦に勝つのは特別」と振り返った。開幕カードの2戦目は、ワールドシリーズ優勝の記念リング贈呈のセレモニーが行われる。その“前夜祭”を大勝で派手に飾った。



