<アストロズ松井稼頭央自主トレ密着リポート>◇28日◇都内某グラウンド

 昨季日米通算2000本安打を達成した大リーガー、アストロズ松井稼頭央内野手(34)の自主トレを密着リポートします。◆午後1時55分◆

 自主トレが終了。速報記者の質問に答えた。

 -宮本氏はここ3年で1番いい状態と言うが、現在の状態は

 松井稼

 いいところも見えてきたけど、課題も見えてきた。課題は秘密ですよ。いやいや、やっぱりバランス。

 -今季の目標は

 松井稼

 去年は左打席が良くなかったしね。まだ150安打もメジャーではしたことがないからね。200安打は(高いレベルの)目標ですね。イチローさんの9年なんて、すごすぎる。あり得ない。盗塁は打順にもよるけど30個はノルマにしたい。

 -中地区に日本人内野手が3人集まることになったが

 松井稼

 (負けたくないとか)そういうのはないですよ、投手じゃないから。みんな成績が良くなれば1番いい。

 -レッズにチャプマンが入団し、対戦もあるが

 松井稼

 見たことないから何とも言えない。でも左で160キロ以上でしょ。先発ではなかなかいない。速い投手は、僕は好きですけど、対戦してみないと分からないですね。◆午後1時40分◆

 腕の前後、胸、背中の筋トレを行い、ストレッチに入る。◆午後1時3分◆

 フリー打撃は右打席のみで終了。再びウエート室へ直行。「雨が降ってきたね」と車で移動した。室内では小さいメディシンボールを使った筋力トレを始めた。◆午後12時40分◆

 フリー打撃開始、両打ちの松井稼だが、まずは右打席から。バント練習から入り「なんか、バントうまくなってきたな」と自画自賛した。◆午後12時20分◆

 少し休憩をいれた後に、バットを持つ。ネット越しの宮本氏に前方からトスをしてもらい、ティー打撃。通例の斜めからボールを上げる練習ではなかった。◆午前11時56分◆

 一緒に自主トレを行っているヤクルト加藤幹典投手(24)のノックを見て、松井稼が熱血指導に入る。「(受け方が)軽いんや。捕って、見てから投げる。その繰り返しで焦らずにできるようになる」と話した。マウンドに自ら上がり、グラブトスのお手本を見せるなど、コーチとしての資質の高さも見せた。◆午前11時35分◆

 秘密兵器の小道具が登場する。捕球面が平らなグラブをはめ、ゴロを捕ってからスローイングまでの動きを繰り返す。「グラブで打球をつかんでしまったら、それだけ遅くなる。グラブに当てる、はじく感覚を養う。繰り返しですね」と松井稼は説明した。◆午前11時15分◆

 キャッチボールを終え、室内練習場へ移動。宮本氏の緩い打球のノックを素手で捕球する基本練習に入った。「(体が)流れたらアカンのや」と息を吐く声が漏れる。◆午前10時50分◆

 ボールを持つと松井稼の表情がさらに生き生きする。キャッチボールを開始。元投手だけに遊びでツーシームなども試投。元西武のトレーニングコーチ、宮本英治氏の見守る中で自主トレを行っているが、宮本氏は「昼飯も食べずにずっとやりますよ。寒いし、体を冷やしたらもったいないから」と説明した。◆午前10時35分◆

 22メートルの距離をダッシュで往復するシャトルランに汗を流す。「これでアップは終了」と、ここまでがウオーミングアップだった。実に1時間半。やっとボールを使った練習が始まる。◆午前10時20分◆

 ハードルを使った体幹を鍛えるトレーニングを開始。松井稼は「歌がうまくなるトレーニング」と笑った。◆午前10時5分◆

 ジョギングを終え、ストレッチ。その後、下半身強化のメニューに移った。◆午前9時43分◆

 トレーニング室からグラウンドに出て、歩きながら柔軟体操。そのままジョギングを始めた。◆午前9時30分◆

 バランスボールを使った体幹のトレーニングを開始。「今日のトレーニングはずっと体幹です」と松井稼は話した。◆午前9時10分◆

 松井稼がストレッチを開始。「本当に今日、密着するんですか」と速報記者に問い掛け、写真を撮ろうとすると振り切るように笑いながらウエート室に駆け込んだ。◆午前9時◆

 ウエートトレーニングルームに入る。