マリナーズは21日、投手陣が初めて打者相手に投げた。打席に立つ野手陣はスイングせず、それぞれ5球ほどを見て交代していくスタイルだった。

 イチロー外野手(37)も左腕ビダード、若手速球派コルテスらのボールを計30球見たが「ゲームの感覚とは違うから」と淡々と話した。打者の目慣らしになるのか、との問いにも「ならないでしょう。これはピッチャーの練習じゃないですか」とさらり。

 オフの間は専属の打撃投手が相手。本職の生きた球を間近に見るのは久しぶりのはずだが「(試合とは)別物ですね」と取りあわなかった。

 合流3日目にやっとアリゾナらしい陽光があふれた。イチローはコーチ陣相手のフリー打撃では、気持ちよさそうに快音を響かせていた。