<ヤンキース3-2ブルージェイズ>◇1日(日本時間2日)◇ヤンキースタジアム

 【ニューヨーク1日(日本時間2日)=千葉修宏】ヤンキース松井秀喜外野手(33)が、シーズン初戦で「勝利打点」を挙げた。2-2の7回1死満塁から二ゴロで決勝点。試合後は「悪い気はしない。自分の打点で勝ったんですから。シーズンは結果がすべてです」と、ちょっと照れながらも胸を張った。

 結婚後初めての開幕戦。「8番DH」での出場にもかかわらず、以前にも増して、好機が巡ってくる運に恵まれてきたようだ。安打こそでなかったものの、打点もきっちり稼いだ。ヤ軍監督として1勝を挙げたジラルディ監督も「松井はボールをとても強くたたけていた」と評価した。

 本人は内容に、納得はしていない。メジャー移籍以来、開幕戦では打率4割5分を誇っていた松井が、この日は二ゴロ、遊ゴロ、二ゴロ。2割そこそこしか打っていない天敵ハラデーのシンカーに、またもやられた。打点を挙げた打球も「抜けるという感じはなかった。必死で走っても、取られていたらダブルプレーだった」という。

 中堅のレギュラーとして、デーモンを左翼へ追いやり、結果として松井の外野の定位置を奪ったのが若手のカブレラ。この日は同点本塁打に加え、守備では2つのファインプレーと大車輪の活躍。ジラルディ監督から「うちの球団にとってとても重要な選手」と絶賛された。松井との対比が歳月を感じさせるが、老け込むには早い。2日には代名詞の豪快なアーチを見たい。