メッツ五十嵐亮太投手(30)が27日(日本時間28日)、速球、フォークに次ぐ第3の球種として、縦のスライダーを採用することにした。前日にワーセン投手コーチから新球挑戦を提案されたが、不安はあった。日本で同じ握りを試し、成功しなかった経験がある。だが、縦の変化を得意とする投げ方。この日、2度目のフリー打撃登板で、スライダーを縦に変化させる意識を持ってマウンドに上がったところ、「見事にハマった。感覚とイメージがいい」と大きな手応えを感じた。

 50球投げてスライダーは約15球。球種を知っている打者から空振りを奪えたことで自信につながった。「コーチにI’m

 happy!って言ったら、コーチもI’m

 happy!って(笑い)。オープン戦では余裕で使います!」と声を弾ませた。次回は3月2日(日本時間同3日)オープン戦初戦ブレーブス戦で高橋尚成投手(34)とともにメジャー“デビュー”を飾る。(ポートセントルーシー=佐藤直子通信員)