<ロッキーズ11-13レッドソックス>◇24日(日本時間25日)◇クアーズフィールド

 【デンバー(米コロラド州)=四竈衛】レッドソックス松坂大輔投手(29)の今季6勝目はお預けとなった。右前腕の張りによる故障者リストからロッキーズ戦で先発復帰。1回に2点を先制された後は立ち直り、6-2とリードの5回まで5安打2失点6奪三振の内容で交代した。その後は、両軍救援陣が大乱調。二転三転する展開で、松坂の白星は消えた。

 7日以来の実戦。しかも投手泣かせの標高1600メートルの敵地とあって、序盤は制球難に苦しんだ。初回だけで37球。「慎重に行こうとし過ぎましたね」。2安打3四球で2失点。それでも、すぐに気持ちを切り替え、高めに浮き気味だった速球を修正した。「いつものことなのであまり気にせず、マウンドに上がりました」。2回以降、味方の2失策などで毎回走者を許しながらも、粘り強く無失点。マウンドやダッグアウトで時折、右腕をほぐすような動作をしながら5回を投げ切った。

 4回には公式戦初打点となる右前適時打。「チャンスだったので打てればいいと思ってました」。試合は乱打戦の末、レ軍が競り勝って連敗脱出。勝ち星にこそ恵まれなかったが、松坂の表情は穏やかだった。