西武から海外FA(フリーエージェント)権を行使してメジャー移籍を目指していた中島裕之内野手(30)が17日(日本時間18日)、アスレチックスと合意した。サンフランシスコに滞在中に、電話取材に応じた。
-夢のメジャー挑戦が決まった。アスレチックスと契約した今の心境は
中島
決まったばかりですし、実感がわかないのが正直な気持ちですけど、来年メジャーでプレーできるんやと思ったら、わくわくしてくるし、興奮しますね。メディカルチェックが無事に終わった時は、ほんまにうれしかったです。
-アスレチックスの印象は
中島
マネーボールも知っていますし、(11年に)松井(秀喜)さんもプレーしていた球団。(マリナーズ時代に)イチローさんの試合や、今年も日本に来ていたんで、試合はテレビでよく見ていました。球団の方からは明るくて、いい雰囲気だと聞いていますし、評価していただいて、うれしく思います。
-日本人の遊撃手でのプレーは難しいのでは、という論調もあるが
中島
周りの方が言っていることですし、僕は気にしてません。ずっと遊撃手をやってきましたし、プレーする場所が変わるからといって、何かが大きく変わることはないと思います。チームの期待に応えるために、環境に順応していかなければいけないし、一生懸命頑張るだけです。
-西武では主軸を任され、長打も期待された。求める理想像は
中島
日本でやってきたことを続けることが大事だと思います。シーズン中も言ってきましたけど、いつも通りですよ。西武でも、ホームランを打ちたいとかヒットを打ちたいというよりも、勝つことを一番に考えてきた。その気持ちはどこでも同じですね。
-周囲の反応は
中島
クリ(栗山)や高山さんとか、星孝とか大勢の人がおめでとうメールをくれて。日本時間は早朝やと思うんですけど、すごくうれしかったです。返信するのが大変ですけど(笑い)。
-最後に意気込みを
中島
オフはトレーニングを継続しながら、ゆっくり休めたし、(シーズン終盤に痛めた)左脇腹も大丈夫です。(米国滞在中の)この何日かはご飯食べて、ホテルにいての繰り返しやったんで、日本に帰ってトレーニングしたいですね。【聞き手・西武担当=久保賢吾】