ヤンキース松井秀喜外野手(35)が指名打者制に戻る本拠地でのワールドシリーズ第6戦で先発に復帰する。優勝にあと1勝としてから1試合足踏みし、3勝2敗。大一番を前にした3日(日本時間4日)、引き締まった表情で練習し「もちろん明日勝ってワールドチャンピオンになれるのが一番いい終わり方。そうなるように頑張りたい」と意気込んだ。

 ジラルディ監督は会見で、真っ先に出た松井に関する質問に「先発に戻るのはとても大きい。ずっと勝負強く打点を挙げ、貴重な安打、本塁打を打ってきた大きな存在だからね」と期待を込めた。代打で出場した敵地での3試合も3打数2安打1打点。打撃好調を維持している松井は「いつも通り臨む。疲れもそんなにないし、体の状態はいい」と力を込めた。

 フィリーズはマルティネスが先発する。第2戦では低めの難しいカーブを決勝本塁打したが「われわれも対戦しているが、向こうも対戦してるわけだから」と気を引き締める。対策について問われると「どういう攻めになるかわからない。いつも通りのアプローチでいきたい」と自然体を強調した。