ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手が25日、出場選手登録を抹消された。この日の午前中に、都内の病院で検査を受け、「左大腿直筋の肉離れ」と診断された。球団は、全治4~6週間の見込みと発表した。正午すぎにクラブハウスに訪れたバレンティンは、報道陣にひと言「ダメ」と日本語で言った。いつもは陽気な男も、この日ばかりはおとなしかった。

 クラブハウス内で面談した真中満監督(44)は「復帰は交流戦明けくらいになるかな。でも彼もリハビリについては前向きだし、2軍では試合数を多くして万全の状態で帰ってきてくれれば」と早くても1軍合流は6月中旬頃になることを明かした。

 バレンティンは昨年10月に左足首の手術を受け、2軍でのリハビリを進めてきた。前日24日に1軍初昇格し「4番左翼」でスタメン出場を果たしたものの、5回の守備で負傷。真中監督は「本人の意向と僕らの判断で(今回の復帰が)早まったということかな」とも話し、性急な復帰が新たな負傷を招いたと後悔の念をにじませた。待ちわびた主砲は、わずか1日で1軍から姿を消した。