レンジャーズを自由契約になり、四国IL・高知に移籍した藤川球児投手(34)が27日、高知でのオープン戦・愛媛戦で最速150キロをマークした。6回からの2イニングを6人で退け、3奪三振。前回20日は先発で4回1失点。最速146キロだったが「前回と投球フォームを少し変えて、それがいい感じにできたと思います」と納得顔だった。

 中学2年の長男の助言だった。米国の硬いマウンドに合わせ肘に負担がかからないフォームに変更していたが、日本のは軟らかいため、しっかりと踏み込み、腕をしならせる意識に戻した。「過去に戻るのは好きではないけど、子どもの言うことなので素直に聞こうと。長男に感謝」と笑顔だった。阪神、DeNA、西武の3球団のスカウトが視察。DeNA小林スカウトは「前回より良くなっていた。腕の振りがいい。球の威力もある」と評価していた。