「真中2世」が、プロの世界に足を踏み入れた。ヤクルト5位の日大・山崎晃大朗外野手(22)が16日、都内のホテルで契約金3800万円、年俸は800万円で仮契約を結んだ。真中監督と同じ日大出身で、左投げ左打ちの外野手と共通点は多い。背番号も同監督が入団時から現役引退するまでつけていた「31」に決まった。山崎は「背番号に恥じないプレーをしたい」と系譜を受け継ぐ覚悟だ。

 真中監督は関係者を通じて、プロとしての生き方を授けた。<1>自分に合った打撃を見つけろ<2>後悔はするな。「プロはすごい選手がたくさんいる。ホームランバッターではないなら、例えば2ストライクと追い込まれたら簡単に三振しないとか、工夫が必要。それに入れ替わりの激しい世界。毎年5人入れば、5人やめていく。こうすれば良かったと思わない生き方をしてほしい」とエールを送った。

 山崎は「中途半端なことはできない」と引き締めた。目指すはもちろん、真中監督と同じ「1番中堅」だ。上田、比屋根だけでなく新加入の前オリックス坂口、前日本ハム鵜久森らライバルは多い。だが「セールスポイントの足と守備でアピールしていきたい」と、金言を胸に1日も早い1軍出場を目指す。【栗田尚樹】