ハマの守護神が日本の守護神になる。新人王を獲得したDeNA山崎康晃投手(23)が4日、契約交渉に臨み3500万円増の年俸5000万円で更改した。新人のアップ額、2年目の年俸ともに球団史上最高額となった。今季は開幕からクローザーを任され、プロ野球新人記録を塗り替える37セーブをマーク。「小さな大魔神」として1年間、持ち場を守りきった。「この1年は出来すぎだとは思うけど1年目だけで終わりたくない」と、さらなる飛躍を誓った。(金額は推定)

 来季だけではなく、侍ジャパンへのこだわりも強調した。11月に開催されたプレミア12に侍ジャパンのメンバーとして出場。だが、与えられた役割は守護神ではなく中継ぎで、わずか2試合の登板にとどまった。球界トップレベルでの戦いを経験し「日本代表で投げたいという思いが強くなったし、WBCまでに日本のクローザーになりたい」と、17年WBCまでの目標も明確になった。

 プロ入り後初の今オフは、6日に渡米して英語、コンディショニングを学ぶ。帰国後の年明けからは、ベテラン三浦の下で自主トレを行う予定だ。「カットボール、チェンジアップといった新しい変化球にも挑戦したい。オフは大事な期間になる」と、さらなるレベルアップを図る。【為田聡史】