阪神マット・ヘイグ外野手(30=ブルージェイズ)は、「ヘイ! グ~打法」継続で開幕4試合連続安打を目指す。中日との開幕3連戦は、平田チーフ兼守備走塁コーチが快音のたびに「ヘイ! グ~」とおやじギャグを連発。ファンも「Hey Good」のボードが掲げるなど、頼もしいニックネームになりつつある。降って湧いた「ヘイ! グ~」ブームに、金本監督が誕生秘話を明かした。

 「最初はトムが ♪ヘイ・ジュード♪ ってやったんだよ」。23日の首脳陣の決起集会で、オマリー打撃コーチ補佐がビートルズの名曲「Hey Jude」にかけて歌まね。これを平田コーチが「ヘイ! グ~」にアレンジしたという。ベンチの大盛り上がりにも後押しされて? ヘイグは1年目の阪神外国人では76年ブリーデン、14年ゴメスを上回る3試合連続適時打をマーク。もちろん今日29日からのヤクルト3連戦でも、平田コーチの「ヘイ! グ~」がスタンバイだ。

 本人も気合十分だ。神宮で行われた若手主体のナイター練習に参加。目的は初の屋外夜間球場の予習で打撃は行わず、フライ捕球などの守備に全時間を費やした。「日の沈みかけは見づらかったけど暗くなれば大丈夫。目を慣らせてよかったよ」。神懸かり的な打撃については「まだ3試合だよ。1年は長い。日本野球を学んでいる段階で、結果が出ても失敗から学ぶことは多い」と謙虚だった。

 だが不振のオープン戦で、唯一タイムリーを放ったのが神宮。それも開幕投手小川からだ。4戦連続「ヘイ! グー」は、いただいたも同然か。【松井清員】