広島最後の赤い平成JUMPこと土生翔平外野手(26)がプロ初安打を放った。早大出身の5年目にして「6番右翼」でプロ初スタメン。1打席目は好機に二ゴロに倒れたが、2打席目は四球を選んでいた。

 7回の先頭で打席に立つと、散々苦しめられた外角低めへ沈んでいくボールを見極めた。カウント1-3からの5球目。真ん中付近に来た直球をジャストミートした。打球は鋭いライナーで右前にはずんだ。大歓声に囲まれ、ゆっくりとオーバーラン。「無我夢中でした。オーバーランしているときに実感した。(2打席目に)四球を選んで冷静になれた。(守備も)いいプレーが出来たと思う球場の雰囲気にもとけ込めた」と喜んだ。記念球もベンチへと戻された。

 菊池涼介内野手(26)、丸佳浩外野手(27)、安部友裕内野手(26)、野村祐輔投手(26)、ブレイディン・ヘーゲンズ投手(27)、佐藤祥万投手(26)ら平成元年世代で最後の1軍昇格。プロ初スタメンで結果を残した。