絶対的な守護神が、また打たれた。DeNA山崎康晃投手(23)が1点リードの9回に登板。今季最多の観客2万8962人が揺れる「ヤスアキ・ジャンプ」とともにマウンドに上がる。1死後に代打森野、代打工藤に連打され、大島は四球で歩かせ1死満塁。荒木はツーシームで空振り三振に斬ったが、平田への初球のツーシームは左中間へ痛打された。2/3回3安打3失点で“KO”された。

 志願の今季2度目の4日連続登板も、4戦連続失点となり状況は好転しなかった。2日阪神戦からの4戦で3回2/3、10安打10失点と精彩を欠く。試合後、ラミレス監督は通常よりも長い時間をかけたコーチミーティングを行い「9回まではいいゲームだったが、試合を締めることが出来なかった。(山崎康を)明日は休ませることに決めた」と説明した。今日6日の中日戦は、三上、須田、田中を代役に立て相手打者によって流動的にマウンドに送る。

 一方で配置転換は完全否定した。連夜のセーブ失敗も「明後日からは康晃がクローザー。少し疲れの部分がある。1日休んで、その後に備えてほしい」とした。「もう1度マウンドに上がらせてほしい」と首脳陣に直訴して登板した山崎康は「投げたいところに投げられていない。結果として打たれて(試合を)ひっくり返されている。現実を受け止めてやれることをやるしかない」と前を向いた。守護神の復調が、勝負の8月を乗り切るためには必要不可欠だ。【為田聡史】