指名打者出場が続いていたソフトバンク内川が、明日17日オリックス戦での一塁守備復帰に意欲をみせた。15日、仙台から福岡に戻り、ヤフオクドームで約3時間、治療に専念。「もう大丈夫です。何日か前に『(守備も)いけます』と言っている。あとはいつ言われるかですね」と語った。

 内川は夏場以降、満身創痍(そうい)の中で戦ってきた。8月13日ロッテ戦を腰痛のため途中交代。同15日に福岡市内の病院で検査を受け「椎間板に異常が見られるが、ヘルニアではない」と診断された。同28日ロッテ戦では打者走者のデスパイネと交錯して転倒。首のむち打ち、左腕打撲に加え、スパイクで踏まれた左足の擦過傷も負った。

 さらに9月7日オリックス戦では自打球を右足ふくらはぎに当て、打撲で途中交代。その後、欠場はしなかったが、前日14日まで13試合連続でDH出場が続いていた。

 藤井打撃コーチも「明石やハセ(長谷川)との兼ね合いにもよるが、(福岡に)帰ってから一塁を守る可能性はある」。内川が一塁で出場すれば、右足首が万全ではない長谷川を指名打者として起用することができ、打線にも厚みが増すのは間違いない。

 17日からは好調のオリックス3連戦。21日からは天王山の日本ハム2連戦が待つ。残り13試合。この日、2位日本ハムが敗れ、0・5ゲーム差がついたが、1試合で局面が変わる状況には変わりない。それだけに内川の1日も早い守備復帰が待たれる。【福岡吉央】