オリックス中島宏之内野手(34)が“演技力”で勝ち越し点を呼び込んだ。

 2-2の8回1死で、この回から登板した西武牧田がT-岡田に死球。続いて中島も左腰に死球を受けた。中島は一瞬、牧田に向かいかけ、一塁に歩きながら捕手の西武岡田ともみ合うような状況に。両軍からナインが飛び出し、一触即発の状態となった。

 審判から両チームに警告が与えられたが、試合後の中島は「全然イラッとはしてないんです。内角を投げにくくさせたろうと思っただけ。捕手には『続けたやろ』って言いましたけど、一塁に行って、笑いを隠すのに必死でした」としてやったりの笑顔。結果的には代打の駿太が「中島さんの姿を見て、気持ちが入りました」と殊勲打。中島の“演技力”が光った連敗脱出劇だった。