ロッテにドラフト3位で指名された東海大市原望洋の島孝明投手(18)が28日、千葉・市原市内の同校で指名あいさつを受け「課長」のニックネームを拝命した。弘兼憲史氏の人気漫画「課長島耕作」にあやかって、最速153キロ右腕がプロでの出世街道を歩む。

 球団には新入団の選手にニックネームを付けチームに溶け込みやすくする伝統がある。ここ数年では、アジャコング似の井上が「アジャ」。京大出身の田中英が「京大君」。自動車教習所に勤務していた信楽が「教官」と呼ばれ親しまれた。島にも「一発で覚えてもらえるニックネームを」と球団広報から認定された。

 かつて「課長」と呼ばれたことがあったという。「少年野球のコーチに呼ばれてました。(世代が違うので)自分は理解できなかったんですけど」と苦笑い。それでも「(出世しますし)いいことはいいんですかね。そういうのでチームになじんでいければいいと思います」と笑った。

 U18侍ジャパンでチームメートだった横浜・藤平、履正社・寺島、作新学院・今井、広島新庄・堀の高校ビッグ4と差は感じなかったという。やれる自信はある。「ゆくゆくは球界を代表する選手になっていきたい。課長よりエースの方がいい」。出世欲を力に、そのうち肩書も変えてみせる。【竹内智信】

 ◆島孝明(しま・たかあき)1998年(平10)6月26日、兵庫県宝塚市生まれ。1歳から千葉県佐倉市で育つ。青菅小1年で軟式野球を始める。最初は捕手。井野中に進学後、佐倉シニアで投手に転向した。遠投は110メートル。180センチ、82キロ。右投げ右打ち。