山田さんのようにビッグになる! ヤクルトにドラフト3位指名された九州産(福岡)の梅野雄吾投手(17)が8日、都内のヤクルトホールで行われた新入団選手発表会で、10年ドラフト1位の山田以来となる「逆立ち歩行」を披露した。

 梅野は、特技紹介のコーナーを待っていた。3歳から小4まで地元福岡市の体操教室に通った。逆立ちは得意技。「山田さんが(新入団発表会で)やったのは知っていた。自分からやろうと思った」。司会の質問に「特技は逆立ちです」と答え、6年前を知る会場のファンをわかせた。真中監督からも「逆立ち、お願いします」と背中を押された。帽子を取り、ユニホーム姿で約10秒間、逆立ちで壇上を横切った。大きな拍手を浴びた梅野は「20メートルは余裕でいける。まだ、できました」と白い歯を見せた。

 バック転もできる身体能力の高さを投球にも生かし、直球の最速は154キロを誇る。「体操で鍛えたバネとバランス感覚が(球速アップに)つながった」と胸を張った。甲子園出場経験はないが、九州NO・1右腕として注目されていた。梅野は「山田さんみたいに、みんなの憧れの存在になりたい。目標は200勝です」と目を輝かせた。真中監督は「山田もここで逆立ちしたんだから、縁起がいい。期待しちゃっていいですね」とニッコリ。2年連続トリプルスリーを成し遂げた偉大な先輩と同じ「逆立ち入団発表」から、球界を代表する投手への道が幕を開けた。【鹿野雄太】