初のA組キャンプに抜てきされている育成出身4年目の張本優大捕手(26)が献身的な守りで首脳陣に開幕ベンチ入りをアピールした。

 シート打撃の守りで、育成吉本のワンバウンドする球を何度も体を張って止め、後ろへそらさなかった。達川ヘッドコーチは「サッカーのGKみたいだった。生活感がにじみ出ていた。いいものを見せた」と独特の表現で一番にほめた。

 張本は「ワンバウンドを止めたら投手も安心する。捕手として一番大事なこと。1球1球を大事にしたい」と話した。打撃でも侍に選ばれた千賀から右前打を放った。昨年7月に支配下登録された大卒4年目が、下積みで積み重ねてきた成果を発揮している。【ソフトバンク担当 石橋隆雄】